すなざりあ。

砂葛篭・おざなりあ統合版

猫は三年の恩を三日で忘れる、という。

恐るべき夢を見た。

僕は夢の中で司会をしていた。
どうやら接待をしていたようで、そのVIPメンは

田原謙悟

豊田怜

黒板に名前を書いたので間違いない。
ググっても名前は出てこないので、有名人ではないようだ。

しかし名前は違えど、田原謙悟は以前の大学での部活の先輩で、豊田怜に関しては、こいつは高校時代の寮の先輩であった。

なぜ僕が彼らを接待していたのかわからない。
しかも接待した場所は小学時代の音楽室である。訳がわからない。

もう一人の司会、たぶん歌丸師匠と一緒に、vipメンの前に出て芸をする連中を批評したり、くだらないギャグを言っていたような気がする。
途中で以前の大学の部活の同僚が、僕に黒板にvipメンの名前を書くように指示した。理解不能である。

もちろんその時は彼らの名前を知らなかったので、
「申し訳ありませんが、お名前をお聞きしてよろしいでしょうか?」
と尋ねた。
なぜ僕がこんな低姿勢で接せねばならないのか。
田原謙悟と豊田怜という名前を聞き、僕は田原謙悟と黒板に書いた。
しかしその時豊田怜の豊田という苗字を忘れ、青ざめた。
「すみません、苗字はなんだったでしょうか?」
と僕は汗だらだらで聴くと、
「おいおまえ、それは失礼だろう。一回で覚えろよ」
となじられ、僕はかなり参ってしまった。
ともかく苗字を教えてもらったのでそれを黒板にでかでかと書いた。

そのあと、尿意とどうしようもなく理不尽な感情を伴って、僕は起きたのである。



夢判断ではどんな結果になるんだろうか。
後半については、僕は覚えがある。
僕は人の名前を覚えるのがひどく苦手で、一種の病気ではないかと思っている。
毎日会っていた、高校時代(あまり世話になりたくなかったが)世話になった教師の名前を、センター試験後には忘れていた。
たぶん僕は猫よりも記憶力がないんだろう。