すなざりあ。

砂葛篭・おざなりあ統合版

ARIA:アリシアさんの話

ARIAの登場人物であるアリシアさんが寿退社するそうである。


ARIA: Alicia Florence

この一件はネット上でも結構話題になっているようだ。
中にはブックオフで全巻売り払ってくるというような方もおられ、余程アリシアさんを好きだったと思われる。
また、ネタバレではあるが以下のようなことも明らかになったようだ。

・協会の要職に専念するのが嫌で灯里のプリマ昇格を妨害
・寿退社するから手のひら返して灯里をプリマ昇格+アリアカンパニー任せた

確かにどこのOLだよ?みたいなことをいう気持ちもわかる。
これだけ見れば腹に一物あった人物だからな。


それでも、そこまで騒ぐことだろうかとも思う。


「未来形ヒーリングコミック」
これはアリアのマンガ紹介の言葉であるが、ここからはこういった展開は予測されなかったではあろう。
みんな「クリーン」で、ほのぼのとした日常が続き、そのまま終わっていくということを予測したに違いない。
しかし、我々読者の考えが作者と同じかというと、そういうことはない。
この場合は、まさしくその例であったと思う。
ただ作者は作者のシミュレートする世界で、彼女らの現実を描いたに過ぎないのだろう。

私は読者の風評に左右される漫画よりは、多少独善的でも自分の考えを書ききる作者の方が好きなので、これでも別にいいのではないかと思うわけだ。


こういった意見というのは少数派なんだろうな。
個人的に藍華や(漫画版の)晃さんが好きだし。
どちらも大きく悩んでいる。正直、悩み深い、成長しようと強く願うキャラクターに興味が湧きやすい傾向にある。
藍華の場合は作者の見せ方、人間の捉え方のうまさとでもいうか、少女性からの離脱、そして内面的な葛藤をうまく描いていると思う。そのため、気を付けてみた場合、彼女のキャラ付けは結構深い。
晃さんは言葉は聞いていて20歳にはとても思えない。
彼女も大変苦労しているわけで、とりわけ何の才能もなかった私にとって、彼女は共感できる存在であるし、人生の指針でもある。

ネットの風評的に藍華の人気は低いそうである。
理由は、男の匂いがするからだそうだ。

多分、世の男どもの思っていたアリアの形と作者が思い「描いて」いたアリアの齟齬は、そこらへんにありそうである。




まあ取り敢えずアリシア厨 m9(^Д^)